船凍いかとは、釣った直後の新鮮なするめいかを船内で急速冷凍させたものを言います。船上から販売に至るまで冷凍流通が一貫しているため、ブランドいかとして「小木物」と呼ばれ、鮮度の良さと品質の高さが認められています。鮮度の良さを判断する目安としていかは色の濃さがあります。いかは釣った直後は透明、次が濃い茶色、次が茶色と白のまだら、最後が白い状態です。新鮮な状態と言えるのは2番目までの濃い茶色で、小木の船凍いかは濃い茶色で鮮度良さが見た目からも判断できます。
色の濃さで判断するいかの鮮度状態
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釣った直後の透明ないか
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濃い茶色
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茶色と白のまだら
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最後は白い状態に
生のいかは鮮度低下が早い一方で、高鮮度のいかを急速冷凍した場合、その後の冷凍保管中に旨味成分に影響する組織破壊がないと日本冷凍協会の試験においてわかっています。そのためいかは冷凍に向いた優れた食材と言え、また船凍いかは年間を通して安定した品質と量を供給できることも魅力のひとつです。
船上凍結できる技術を持ついか釣漁船を所有している漁港は全国でも限られており、主に青森の八戸港、北海道の函館港、能登の小木港の3港となっています。